酔芙蓉

今年植えた酔芙蓉がようやく花を咲かせた。
気温が低くなってきたのか、色の変化は見られない。
酔芙蓉との出逢いは平成19年の7月初めのことであった。
鎌倉の円覚寺へ伺った折、帰りに門前の東慶寺に正道和尚を
訪ねた。玄関先に芙蓉があり、花はまだ咲いてはいなかった。
和尚は「この芙蓉は酔芙蓉といって、朝に白い花を咲かせ
昼から夕方にかけて、徐々に淡いピンク色から紅色へと
色が変わっていく。その色の変化が酒に酔って顔色が
変わる様子に似ているので、酔芙蓉というのだ。」と
にっこり笑いながら説明してくれました。
今初めて咲いた酔芙蓉の花を目にすると、
あの時の和尚の笑顔が花と重なって思い出されてくる。
by saisyouji
| 2025-11-01 23:35
| 日記


